なぜ、ナッツや種子を浸水させるの?ナッツや種子の浸水時間目安、ローフード・ロースイーツ作りの基本

ローフードやリビングフード、ナチュラルハイジーンなどの食事法では、ナッツや種子を一定時間浸水させてから食べるように指導されています。それは一体なぜなのでしょうか?

ローフードなどを学んだことがないという方や、ローフードに興味があるという方は下記を参考にして、ナッツを取り入れてみてください。

ナッツや種子を浸水してから食べる理由

1.酵素抑制物質を取り除くため

ナッツや種子には酵素抑制物質という人体に害のある物質で、種子の発芽を抑制する物質が含まれています。
ナッツや種子を一定時間水に浸けることで、この酵素抑制物質を取り除く(分解させる)ことができ、人体への害もなくなります

浸水させるまえには、酵素抑制物質によって酵素の活性が抑えられ、いわば眠っている状態だったナッツや種子は浸水させることによって目覚め、「発芽可能な状態=生きた状態」になります。

種子は、自然の中では適切な時期まで芽を出さずに待たなければいけません。例えば、寒い冬の間に発芽してしまっては、せっかく芽が出ても大きく成長することなく枯れて(全滅)しまいます。暖かい春になり、種子たちにとってちょうどよい条件がそろうまで酵素抑制物質が酵素の働きを抑え、芽が出ないようにしてくれているのです。酵素抑制物質は、ナッツや種子にとって子孫繁栄していくために必要なものだったのです。

ちなみに、ナッツや種子類を浸水させないまま食べると、消化吸収に負担がかかり、また膵臓に負担をかけてしまいます。生のナッツや種子類を食べるときには、必ず浸水させてから食べましょう(調理しましょう)。

2.栄養価がアップする

ナッツや種子を浸水させると、抑えられていた酵素の働きが活性し酵素が増えまた、たんぱく質やビタミン、ミネラルなども増大します。
私たちはナッツや種子を浸水させることで発芽状態を作り、栄養価が高まっているときにナッツや種子をいただくことが可能になるのです。

3.フィチン酸を減らす

玄米を食べるときによく聞くフィチン酸。このフィチン酸はナッツや種子、豆類に含まれています。
フィチン酸はキレート作用が強く、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルの吸収を妨げてしまいます。浸水することで、フィチン酸を減らすことができます。

4.タンニンを減らす

タンニンとは、アーモンドやクルミなどの茶色い皮の部分に含まれています。少し渋みや苦味のある成分です。浸水させることでこのタンニンを減らすことができ、渋みや苦みも取れます。

ナッツ・種子の浸水目安時間

以下、よく使われるナッツや種子の浸水時間の目安です。参考にしてください。

アーモンド 8~12時間(約ひと晩)
カシュー 2~4時間
くるみ 4~8時間
ピーカンナッツ 4~6時間
ヘーゼルナッツ 8~12時間(ひと晩)
マカダミアナッツ 2時間ほど
ブラジルナッツ 2~4時間
ごま 6~8時間
かぼちゃ 4~6時間
ひまわり 6~8時間
チア 2~3時間
松の実 0時間

上記は目安時間です。人によって浸水時間は若干異なります。

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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