ドクダミの花で満開の5月~6月は、近所を歩くと道端にもちらりと見えるご近所さんのお庭にも、可愛らしい白い花*をいっぱい見かけます。
そこで、ぜひおすすめしたいのが、ドクダミを活用したチンキ(ティンクチャー)作り。
私は毎年この時期を楽しみに、花だけでのものや、葉も茎も花びらのような部分も丸ごとのもの、ほかのハーブと混ぜたものを3種類ほど作ります。
作り方はとっても簡単!日本三大薬草の一つ「ドクダミ」をぜひ旬のセルフケアに取り入れてみませんか?
今回、ドクダミチンキの作り方と活用方法、ドクダミの特徴と効果についてもご紹介していますので、参考にしてください。
*ドクダミの花について・・・実はドクダミは花弁のない植物。花弁のように見える部分は、葉に近い「総苞」と呼ばれるものです。ここではあえて、わかりやすく「花」と書いています。
ドクダミの特徴と効能
「ドクダミ」という名前から、毒があるの?と思う方もいるかも知れませんが、毒があるどころか多くの効能を持っていることから「十薬」と呼ばれ、生薬としても古くから活用されてきた植物。
少し湿り気のある土地や裏庭、道端など、どこでも見ることができる植物です。
かなり強い独特の匂いを持っていることから「毒溜め」と呼ばれ、そこからドクダミとなったそう。
または、「毒矯め(毒を抑える(ただす))」ともいわれ、そこから転じてドクダミと呼ばれるようになったとか、諸説あります。
上記にあるとおり、独特の強い香りが苦手という方も多いようですが、あの香りをかぐことで季節を感じることもできまね。
小さな白い花弁に見える部分が咲くころ(梅雨入り前後)の5~6月が旬の時期。この時期にドクダミの花や葉を摘み、チンキにしたり乾燥させたりするのが適切です。
ドクダミの効果
ドクダミの葉や茎を乾燥させたものは「生薬」として知られています。
解熱、解毒、抗菌、利尿作用などがあり、また動脈硬化や高血圧予防によいとされています。
主な摂り入れ方は、ドクダミ茶として飲まれるのが一般的です。
ドクダミを控えたほうがよい人
ドクダミには、カリウムが多いので腎臓の機能が低下している人はドクダミ茶を控えましょう。
既往症がある人や服薬中の方も、医師や専門家に確認してから飲みましょう。
また、ドクダミには緩下作用もあるので飲みすぎると下痢になってしまう可能性もあります。
体によいといっても、程よく適量をいただいてみてください。
ドクダミの活用方法
◎お茶として
ドクダミの使い方として一般的なのはお茶です。乾燥したものがお茶として販売されています。
◎お風呂に
また、お風呂に入れるのもいいです。
ご自分で摘んだものを綺麗に洗い土を落とし、生のままネットなどに入れてお風呂に入れてもいいですし、洗ったあと干し、乾燥させたものを同じようにお風呂にいれるのもよいです。
血行促進やデトックスや安眠効果もあり、さらには水虫やあせもなどにもよいそうです。
◎チンキ(ティンクチャ―)に
チンキ(ティンクチャー)を作るのもおすすめです。作り方はとっても簡単!度数の高いアルコールに浸けるだけ!
チンキにしたものをスプレーボトルに入れ虫よけや虫刺されに使用します。また、私は、チンキを入浴剤代わりに少し入れることもあります。
ぜひこの時期試してみてください。
※ドクダミなどの野草がはじめてという方や、アルコールに敏感な方は十分注意・確認するなどしてから使うことをおすすめします。
ドクダミチンキの作り方
【用意するもの】
- 清潔な保存瓶(煮沸消毒したもの)
- 35度以上のアルコール(ホワイトリカーやウォッカなど)
- ドクダミ(花・葉・茎)
【作り方】
- ドクダミを摘みます。
ドクダミを摘むときは、場所に注意しましょう(道端は犬のお散歩などもあり気になるので、人や犬があまり通らなそうな場所を選ぶ)。
自宅のお庭にある方は、自宅のものを。 - ドクダミを綺麗に洗い、土などを落とし、さっと水分を拭き取るか、乾かします。
- 保存瓶にドクダミを入れ、そこにアルコールをひたひたになるまで注ぎます。
- 蓋をして、全体が浸かるように軽く振り混ぜます。
数日の間は、1日に1度ほど軽く振り混ぜ、ドクダミがアルコールに浸かるようにします。 - 1~3か月間冷暗所にて保管。中身を取り出して完成。
ドクダミチンキの使い方
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アレンジも!
ドクダミの花だけ、ほかのハーブと一緒になど、季節のハーブも一緒にいれて、チンキのアレンジも楽しいです。
(ローズゼラニウム、カモミール、ドクダミの花のチンキ)
1つ作っていると、夏~秋にかけて重宝します。
わが家では、主に子どもたちの虫よけや虫刺されに使っています。
ご自分にあった用途でぜひお試しください。
ドクダミ・チンキの写真=Eat Act Tokyo編集部
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