布ナプキンについて、よくいただく質問をまとめてみました。
【これで「布ナプ」まるわかり!はじめ方と使い方・お洗濯、外出時まで】
目次
布ナプよくある質問&回答
Q1. 布ナプキン、ずれたりしませんか?
布ナプキンの昼用のボタン付きタイプは、ほとんどがボタンで1点とめるだけ。 「本当にずれないの?」と、不安を感じる方もいらっしゃいますよね。
普段、ピッタリとフィットしたショーツやサニタリーショーツを使っている場合、ボタンをとめると布ナプキンが前後に大きくずれることはほとんどありません。
(※ただし激しい運動や夜に大きく寝返りをうつ際に動くことはあります)
ですが、体を締め付けないようにと、ゆったりしたショーツをお使いの場合、布ナプキンの重みで少しショーツが下がってしまったり、布ナプキンが動いてしまうことがあります。 そんなときは、ショーツの上にオーバーショーツを履くのがおすすめです。
布ナプキンを使っているけれどずれたことがあるという方、これから布ナプキンに挑戦したいけれどずれないか不安という方は、一度オーバーショーツを試していただくと問題解決になるかもしれません。
Q2. 布ナプキンについた経血はちゃんと落ちるの? 落ちない場合はどうするの?
布ナプキンについた経血は、ほとんどが重曹など弱アルカリ性洗剤でつけ置き洗いで落ちます。
ですが、経血の状態によっては落ちにくい場合もあります。 そんなときは、煮洗いをしてみてください。
煮洗いをすると、黄ばみやつけ置きでは落としきれなかった汚れを落とすことができますし、除菌と臭い落としにもなります。
使用するのは直火OKのホーロー鍋や、ステンレスの鍋がおすすめ。 アルミ製の鍋は、アルカリ性の洗剤で、変色・腐食してしまうことがあるので避けましょう。
衛生面から、必ず布ナプキン専用の鍋を用意しましょう。
【煮洗いの道具】
◎ホーローまたはステンレスの鍋
◎トングまたは菜箸(布ナプ専用に使用する)
◎アルカリ性の洗剤(重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸ナトリウムなど)
【煮洗いの方法】
- 鍋に水1ℓに小さじ2ほどの重曹などのアルカリ性の洗剤を入れ、溶かす
- 鍋に布ナプキンを入れ、40〜50℃の湯で煮る
※これ以上温度が高いと、血液汚れは逆に固まってしまうので注意! - 20分ほど煮たら、トングや菜箸で布ナプキンを取り出し、軽く手洗いする
※煮洗い直後はかなり布ナプキンが熱くなっています。火傷に注意してください
このときにまだ落ちていないシミなどがあった場合は、固形石鹸などをつけて洗ってください。小さいサイズの洗濯板などがあると便利です - 水ですすいだ布ナプキンを脱水し、干す
【煮洗いに向かない布ナプキンの素材】
シルクやウール生地の布ナプキンは、生地を傷めたり風合いを損う原因になってしまうので、煮洗いは避けましょう。
防水布が中に入っている布ナプキンは煮洗いできません。 防水布が熱で傷んでしまいます。
草木染めなどしているものは、煮洗いしてしまうと、色落ちしてしまいます。 また、プラスチックのホックなども、あまり長時間煮続けると痛みの原因になるので、布ナプキンの洗濯表示を確認してからおこなってください。
Q3. 布ナプキンの防水シート(防水布)は入っていた方がいい?
布ナプキンには、防水シート(防水布)が入っているものと、防水シート(防水布)が入っていないものがあります。
防水シートは、さまざまな場面で水分が漏れるのを防ぐ働きがあります。 経血の量が多い日や夜、特に漏れが気になる日には、防水シート入りの布ナプキンだと安心して使用できます。
防水シート入りの布ナプキンは漏れはしっかり防いでくれる一方、防水シートの素材によっては通気性が悪くなり、ムレてかぶれやかゆみの原因になることもあります。 防水シートが入っていると安心感はありますが、せっかく布ナプキンにするのなら通気性のよいものを選びたいですよね。
防水シートは煮洗いすると傷んでしまうので、衛生面からみても、煮洗いのできる天然素材のみで作られた布ナプキンがおすすめです。
漏れが不安な場合は、パッドの枚数を増やし厚さを調節することもできます。
ちなみに、私は防水シート入りの布ナプキンは使用していませんが、パッドで調節して快適に使用できています。
経血量の多い方や長時間交換ができない日などには、使い捨てナプキンより肌への負担が減ると思いますので、防水シートが入っている布ナプキンを選ぶこともひとつの選択肢です。
Q4. 布ナプキンのつけ置きに適した容器は?
筆者撮影
布ナプキンのつけ置きに適した容器は『ホーロー素材の容器』がおすすめです。
ホーローは汚れがつきにくい素材で、また汚れても洗うのが比較的簡単です。 アルカリ性の洗剤にも強く、臭いもつきにくいのが特徴です。
また、蓋つきのホーロー容器にすると、臭いも気になりませんし、人の目にも触れずに置けます。 さらに、直火OKのホーロー鍋であれば、つけ置きだけでなく煮洗いにも使えます!
プラスチックのバケツなどは安く手に入りますが、汚れや臭いが付きやすく、つけ置きしているとヌメリがでたりするのであまりおすすめしません。
ですが、試しに布ナプキンを使ってみたい、長く布ナプキンを使えるか不安という方は、ジッパー付きバッグやバケツなどでのつけ置きからはじめてみるのもひとつの方法です。
ホーロー容器は、価格が少し高めですが、長く使えます。 見た目もインテリアとしても飾れるような、お気に入りのものを選んでみてはいかがでしょうか?
Q5. 布ナプのデメリットは?
いい質問ですね。 こちらも実はよくいただく質問です。
布ナプキンのデメリットは
- つけ置き洗いの時間が必要
- 乾くまでに多少時間がかかる
- 生乾きだと臭いがつきやすい
- 使い終わった布ナプキンを自宅に持ち帰る必要がある
- ハンカチタイプはトイレに落としてしまう可能性がある
など。 それぞれのデメリットについて解決策をご紹介していきます。
1.つけ置きが必要なのと、乾かすのに多少時間がかかるので、布ナプキンを揃えるとなると2~3日分の布ナプキンが必要になります。 ですが、毎月お店へ行き、使い捨てナプキンを購入するよりは、手間も少なく収納も小スペースで済みます。 また、長く布ナプキンを使用することで、使い捨てナプキンを使用するより経済的です。
2&3.布ナプキンは生乾きで放置すると、臭いが付いてしまうことがあります。 しっかり天日干ししましょう。
天日干しが難しい場合にはアイロンを当てる、風通しのいい場所で乾かす、などおこないましょう。
少し面倒だなと感じるかもしれませんが、物を丁寧に扱うと、心にゆとりができる気がします。
4.使い終わった布ナプキンを自宅に持ち帰るまで、バッグの中でかさばってしまいます。 そんなときは無理をせず、外出時は使い捨てナプキンや月経カップを使用するなどしてもいいと思います。
布ナプキンを使用しはじめて、経血量が減った、月経血コントロールができるようになった、という方もいらっしゃいます。 徐々に布ナプキンに経血がつく量が減り、交換の回数も減って布ナプキンを持ち歩く量も減ってくるかもしれません。
5.ハンカチタイプのみで使用する場合、布の厚さが出て安心感があるものの、固定するボタンがついていないものは、トイレに落としてしまうことがたまにあります。 トイレへ行く際は、そーっとショーツをおろすようにすれば、落ちることはまずありません。
万が一、落としてしまった際は、そのまま流してしまうとトイレが詰まってしまうので必ず取り出してから流しましょう。
以上が、私がよくいただくご質問への回答です。
あなたの布ナプ生活の参考にしていただけたら嬉しいです。