アルコール消毒や手洗いで手荒れや乾燥が気になる方も多いのではないでしょうか?
実はこれ、わたし自身の悩みでもあるんです。今年は手荒れがひどく、小まめにケアしてようやく回復してきました。
乾燥などで手が荒れてしまったとき、市販のハンドクリームはヌルヌルする感じが気になるし、皮膚科でステロイドを処方されて手に塗るのはできるだけ避けたい・・・こんな風に感じている方へ、今回は香りを楽しみながら手肌をいたわるアロマハンドクリームのレシピをご紹介します。
お肌にやさしいミツロウやシアバターを使った2つのレシピを公開しています。とても簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
目次
手作り時に用意するもの
- ミツロウまたはシアバター
- 植物オイル
- 好みの精油
- ガラス容器またはビーカー(クリームを混ぜる)
- 竹串、割り箸などかき混ぜるもの
- クリーム容器(瓶のものが理想ですが、100均のものでもOK)
※容器の参考に↑
ハンドクリームにおすすめのアロマ
ハンドクリームに使うなら、瘢痕(はんこん)形成作用や創傷治癒作用、皮膚組織再生作用などの働きを持つ精油がおすすめです。
- ベンゾイン
- フランキンセンス
- ティーツリー
- ゼラニウム
- ラベンダー
- ネロリ
- ローズ
などがいいです。
アロマハンドクリームの簡単レシピ2種
レシピ1.ミツロウ+オイル「ミツロウで作るアロマクリーム」
ミツロウは、ミツバチが体内で作り出す物質です。花の蜜を集めているときに、花粉などを食べ、それを体の中で変化させて、巣を作るワックスにするのです。
ミツロウは保湿力に優れ、手肌を優しくいたわってくれるので、ハンドクリームには最適な素材。ただ、そのままですと固形ですので、オイルと混ぜて溶かして使います。
オイルは100%植物オイルならなんでも良いのですが、肌質を選ばずに使えるホホバオイルがおすすめです。
レシピ2.シアバター+オイル「シアバターで作るアロマクリーム」
シアバターはシアの実から取れます。常温では固形ですが融点が低いので、肌に乗せてなじませるとスーッと溶けてきます。
シアバターだけでもハンドクリーム代わりになりますが、よりなめらかで使いやすくするために、オイルと混ぜて使います。
アロマハンドクリームの簡単な作り方
基本的なクリームの作り方についてご紹介します。
ミツロウまたはシアバターとオイルの割合は、最初は1:2くらいにします。
例えば、ミツロウ小さじ1に対して、オイルを小さじ2とします。
この量の場合、精油は3滴が適量です。
ミツロウまたはシアバターが多くなると固めのクリームになり、オイルが多いと緩めのクリームになります。
手作りに慣れてきたらご自分のお好きなテクスチャーを探ってみるのも楽しいです。
- 材料をガラス容器またはビーカーに入れて、湯煎にかける
- 竹串でかき混ぜて、材料が溶けたら湯せんからはずす
- 精油を加える
- まだトロトロしているうちに、クリーム容器にうつす
- 自然に冷ましてでき上がり
固形の材料も使うため、溶かす必要がありますが、直火にかける必要はありません。
ミツロウの融点は約63度ですので、沸かしたての熱湯でなくても溶けます。
一度作ってみて、好みのテクスチャーでない場合は、もう一度湯煎にかけて溶かしましょう。固くするか緩くするか、どちらかの材料をプラスして、お好みの固さに調整してみてください。
精油使用時の注意点
自然のもの、天然のものは、私たちにとっていい効果をもたらしてくれますが、必ずしも、精油=自然のもの=安全ではありません。必ず、使用方法(精油の量)などを守って正しい使い方をすることが大切です。
精油はたった数滴でプラスチック製品を溶かしてしまうほどの力を持っています。精油は、植物のもつ有用成分が濃縮されたものです。
小さなお子さんや持病を抱えている方、ご年配、妊婦さんは使用を控えたり、精油の量を少なくする必要があります。また、使ってはいけない精油もあるので注意しましょう。
写真=photo AC