【自然にそった暮らし】第十一候「桜始開 さくらはじめてひらく」春分・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第十一候「桜始開」について。
桜始開は、「さくらはじめてひらく」と読みます。

七十二候は春分の初候「雀始巣」から次候「桜始開」へ移りました。
いまの3月25日~29日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「春分(しゅんぶん)」

春分とは、昼と夜の長さが等しくなり、本格的な春がはじまるころです。
春分の日を含め、前後3日間が「春のお彼岸」になります。

七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」

桜始開 さくらはじめてひらく

 

新暦で3月25日~29日ころ。桜始開とは、桜の花が咲きはじめるころです。

奈良時代から貴族の間では、梅を愛でるお花見が行われていたそうです。桜でお花見をするようになったのは平安時代ころからで、その後、鎌倉時代には武士の間に広まっていったそう。お花見が一般的になってきたのは江戸時代ころといわれています。

日本の桜といえば、染井吉野(ソメイヨシノ)がほとんどですが、江戸時代に品種改良され染井吉野が作られたようで、比較的新しい品種です。

旬の食材「アスパラガス」

アスパラガス

アスパラガスの旬は春~初夏です。
原産地はヨーロッパ原産で、紀元前から栽培され、古来から食用とされている野菜のひとつです。日本には18世紀ころオランダから伝わり、はじめは鑑賞用として栽培され、明治ころ食用として広まりました。

アスパラガスは、カリウムやマグネシウムの吸収をよくすることが期待されるアミノ酸の一種、アスパラギン酸を多く含んでいます。

また、アスパラガスはビタミン類をバランスよく含んでいます。特に貧血の予防や改善には欠かせない栄養素といわれている、ビタミンB群の一種である葉酸が豊富です。さらに、血管を保護してくれる効果が期待できるといわれている、ルチンが含まれています。

アスパラガスの選び方
アスパラガスは、穂先が締まっているもの、根元までハリがあり太いもの、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはアスパラガスで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

写真=pixabay
文=板倉由佳

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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