【自然にそった暮らし】第五十五候「山茶始開 つばきはじめてひらく」立冬・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第五十五候「山茶始開」について。
山茶始開は、「つばきはじめてひらく」と読みます。

二十四節気では「霜降」から「立冬」へと移りました。山茶始開は、「立冬」のはじめの七十二候、初候です。
いまの11月7日~11日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「立冬(りっとう)」

立冬とは、冬の気配が感じられるようになるころ。落ち葉や冷たい風が吹き、冬枯れの景色が広がりはじめます。
この日から立春の前日までが「冬」です。

七十二候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」

さざんか

新暦で11月7日~11日ころ。

山茶始開とは、山茶花(さざんか)の花が咲きはじめるころ。
「つばきはじめてひらく」と読みますが、この「山茶(つばき)」とは、ツバキ科の山茶花(さざんか)をいいます。山茶花は冬の季語にもなっています。

童謡「たきび」にも「さざんか さざんか さいたみち」という歌詞が出てきますね。この歌で山茶花を知ったという方も多いのではないでしょうか。

旬の食材「みかん(温州みかん)」

立冬旬の味覚

温州みかんの旬は9月~2月。

みかんといえばビタミンCを豊富に含んでいることで有名ですね。ビタミンCは加熱に弱いので、皮を剥いただけで食べられるみかんは、手軽にビタミンCを摂ることができますね。
疲労回復によいとされているクエン酸も多く含んでいます。

また、白いスジにも食物繊維の一種であるペクチンが含まれており、便秘解消や高血圧予防にもよいとされていますので、取って捨ててしまわず一緒に食べるのがおすすめです。

さらに、骨の健康に役立つ、βクリプトキサンチンを含んでいることでも注目されています。

みかんの選び方
比較的扁平な形で、重量がしっかりとあるもの、ヘタが小さく皮にツヤがあり、薄くてツブツブのきめ細かいものを選びましょう。

みかんの保存は冬は常温保存、それ以外は野菜室がおすすめです。ヘタを下にして置き保存ましょう。
また、箱で購入したみかんは箱の底から開け、新聞紙などを箱にしき保管しましょう。一段ごとに新聞紙をしいて重ねるとよいです。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはみかんで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay
文=板倉由佳

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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