【自然にそった暮らし】第五十四候「楓蔦黄 もみじつたきばむ」霜降・末候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第五十四候「楓蔦黄」について。
楓蔦黄は、「もみじつたきばむ」と読みます。

七十二候は降霜の次候「霎時施」から末候「楓蔦黄」へ移りました。
いまの11月2日~6日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「霜降(そうこう)」

霜降とは、露が寒さによって霜となって降り始めるころのことです。
霜降から冬至までの間に北から吹いてくる風のことを「木枯らし」といいます。

七十二候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」

楓蔦黄(もみじつたきばむ)

新暦で11月2日~6日ころ。

楓蔦黄は、楓や蔦が色づくころ。葉が赤や黄に染まりはじめ、いよいよ紅葉の季節です。

秋に山が紅葉することを、「山粧う(やまよそおう)」といい、俳句の季語になっています。 また、春に新しい芽がでて、山がさわやかで明るい様子を「山笑う(やまわらう)」。夏に葉の緑が濃くなり、みずみずしい様子を「山滴る(やましたたる)」。冬は眠るように静まり寂しい様子を「山眠る(やまねむる)」といいます。

旬の食材「さつまいも」

降霜 旬の味覚

さつまいもの旬は11~2月。

焼きいもにスイートポテト、炊き込みご飯、大学芋など、さつまいもはさまざまな調理法でおいしく味わえます。

さつまいもには、免疫力を高めて風邪の予防や疲労回復、美肌などの効果が期待される、ビタミンCが多く含まれています。加熱に弱いビタミンCですが、さつまいもはでんぷんにビタミンCが守られているため、加熱してもビタミンCが壊れにくいそうです。

また、カリウムも豊富で余分な塩分を排出してくれる働きがあり、むくみの予防や解消、高血圧予防の効果が期待されます。

さつまいもの選び方:
皮が均一に濃い紫色のもの、鮮やかでつやのあるもの、ふっくらと太く、持った時にずっしりと重たいものを選びましょう。

さつまいもは土がついたままの場合は、新聞紙などに包んで常温保存がよいです。冷やしすぎると低温障害を起こしてしまうので注意が必要です。
洗ったさつまいもは、水気をよく切り早めに調理しましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはさつまいもで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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