【自然にそった暮らし】第六十八候「水泉動 しみずあたたかをふくむ」小寒・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第六十八候「水泉動」について。
水泉動は、「しみずあたたかをふくむ」と読みます。

七十二候は小寒の初候「芹乃栄」から次候「水泉動」へ移りました。
いまの1月10日~14日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「小寒(しょうかん)」

小寒とは最も寒い時期となる前半の時期です。「寒の入り(かんのいり)」がこのころです。
寒中見舞いを出すのは、小寒から節分までの期間になります。

七十二候「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」

水泉動

新暦で1月10日~14日ころ。

地中で凍っていた泉が動き出すころ。

1月11日は鏡開き。年神さまにお供えしていた餅をいただきます。餅は包丁など刃物で切らず、手や木槌で割っていただきます。もともとは武家の風習だったようで、切ることは縁起が悪いとされていたためといわれています。

「寒九の雨(かんくのあめ)」という言葉があり、寒に入ってから9日目に雨が降ると、豊作の吉兆とされています。1月13日ころです。

旬の食材「春菊」

春菊

春菊の旬は11月~2月です。

独特の苦みと香りがある春菊。
春菊は緑黄野菜で、β-カロテンを豊富に含んでいます。
β-カロテンは免疫力を高める効果が期待でき、また体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚の粘膜をつくるときに必要なもので、髪や肌の健康維持にもよいといわれています。
カルシウム、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルが多く含まれています。骨の生成や丈夫にするのに欠かせない栄養素です。

また春菊の独特の香りは、胃腸の働きを整えて活発にしてくれる効果が期待できるといわれています。

春菊の選び方
色が濃く鮮やかなもの、葉がシャキッとしているもの、下のほうにも葉があるものを選びましょう。

春菊の保存は、乾燥を避けるため、濡れたペーパータオルや新聞紙で切り口を包み、葉は乾いたペーパータオルで包み、ビニール袋に入れ、冷蔵庫で立てて保存しましょう。
また、長期間保存したい場合は、使いやすい大きさに切り、冷凍用保存袋などに入れて冷凍しましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは春菊で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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