【自然にそった暮らし】第四十七候「蟄虫坯戸 すごもりのむしとをとざす」秋分・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第四十七候「蟄虫坯戸」について。
蟄虫坯戸は、「すごもりのむしとをとざす」と読みます。

七十二候は秋分の初候「雷乃声収」から次候「蟄虫坯戸」へ移りました。
いまの9月28日~10月2日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」

秋分とは、昼と夜の長さが等しくなる日のこと。
秋分の日を挟んで7日間が秋のお彼岸です。
お彼岸は日本独自の仏教行事で、ご先祖様を供養し、感謝する日とされています。

七十二候「蟄虫坯戸(すごもりのむしとをとざす)」

蟄虫坯戸  すごもりのむしとをとざす

新暦で9月28日~10月2日ころ。

蟄虫坯戸とは、虫たちが巣穴の戸をふさぎ、越冬の準備をするころ。
啓蟄(けいちつ)の初候「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」と対になる言葉です。

虫たちは土に潜るもの、落ち葉の下に隠れるもの、蛹になるもの、越冬の方法はさまざまです。虫たちを餌としている、かえるや蛇も越冬の準備をはじめます。

旬の食材「里芋」

秋分の食材「里芋」

里芋の旬は8月~10月。
日本では縄文時代から食べられていたという里芋。
里芋はイモ類の中では低カロリーな食材です。

里芋はカリウムを多く含んでいるので、むくみ予防、解消によいです。
里芋のぬめりは水溶性食物繊維の一種である「ムチン」や「ガラクタン」によるもので、消化促進作用や腸内を整えてくれます。

生の里芋の皮をむいていると、かゆみが出てくることがあります。これはシュウ酸によるものです。棘のような形の結晶になっていて、これが手に刺さるためかゆみが出るといわれています。かゆみが出た場合は、酢やレモン汁で手を洗うとよいです。

里芋の選び方:
皮の模様がはっきりしていて、乾燥していないもの、土がついているもの、しっかりとした硬さと重みがあるものを選びましょう。

里芋は低温障害を起こしやすいので冷蔵庫ではなく、土がついたまま新聞紙などにくるんで冷暗所で保管しましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは里芋で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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