【自然にそった暮らし】第十六候「葭始生 あしはじめてしょうず」穀雨・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第十六候「葭始生」について。
葭始生は、「あしはじめてしょうず」と読みます。

二十四節気では「清明」から「穀雨」へと移りました。葭始生は、「穀雨」のはじめの七十二候、初候です。
いまの4月19日~24日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「穀雨(こくう)」

穀雨とは、穀物を育み、草木を潤す春の雨が降るころのことをいいます。
春季の最後の節気となります。穀雨の終わりに、八十八夜が訪れます。

七十二候「葭始生(あしはじめてしょうず)」

葭始生

新暦で4月19日~24日ころ。

葭始生とは、水辺に生える葦の芽が出はじめるころです。
葦の若芽のことを「葦牙(あしかび)」といいます。
葭は、「葦 / 蘆」とも書き、また「悪(あ)し」に通じることから「善(よ)し」とも読まれます。

葦の茎は、竹のように中が空洞で、軽く丈夫なことから、葦簀 (よしず) や葦笛 (あしぶえ) 、茅葺き民家の屋根材などとして、古くから利用され、日常の暮らしに欠かせない身近な植物でした。

葦の新芽はたけのこのように収穫して、天ぷらや和え物にして食べる地域もあるそうです。

※立てかけて使用する大きな日よけのこと。簾と葦簀は似ていますが、簾は軒先に吊るして使用するもの、葦簀は簾よりも大きく、立てかけて使用するものです。

旬の食材「新ごぼう」

葭始生 旬の味覚「新ごぼう」

新ごぼうの旬は4~5月です。
新ごぼうの長さは30cmほどで、通年販売されているごぼうよりやや短めです。秋や冬に収穫したごぼうよりも、新ごぼうはやわらかく上品な香りです。

新ごぼうはやわらかいので、さっと茹でただけで、サラダや和え物にしていただけます。また、煮物やかき揚げもおすすめです。

ごぼうには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が豊富に含まれています。また、むくみの予防、改善によいといわれるカリウムも含まれています。
さらに、カルシウム、マグネシウム等のミネラルや、ビタミンCも含んでいます。

アミノ酸の一種であるアルギニンという栄養も含まれています。アルギニンには、血管を拡張させ、血流量を増加するという効能が期待できるといわれています。

ごぼうの選び方
ごぼうは、表面にひび割れやシワがないもの、ひげ根が少ないもの、均一な太さで、太くなりすぎていないものがよいです。
新ごぼうの場合は、全体的に白っぽく、変色した部分がないものを選びましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは新ごぼうで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=photoAC
文=板倉由佳

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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