【自然にそった暮らし】第五十八候「虹蔵不見 にじかくれてみえず」小雪・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第五十八候「虹蔵不見」について。
虹蔵不見は、「にじかくれてみえず」と読みます。

二十四節気では「立冬」から「小雪」へと移りました。虹蔵不見は、「小雪」のはじめの七十二候、初候です。
いまの11月22日~26日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「小雪(しょうせつ)」

小雪とは、寒さが進み、わずかながら雪が降りはじめるころです。
小春日和の暖かい日もありますが、冬到来の時期です。

七十二候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」

小雪「虹蔵不見」

新暦で11月22日~26日ころ。

虹蔵不見とは、太陽からの光が弱くなり、虹を見かけることが少なくなるころのことです。
清明の末候、虹始見と対になっている候です。

秋の収穫に感謝を捧げる新嘗祭(にいなめさい)。11月23日の勤労感謝の日に各地で行われています。新嘗祭は古く飛鳥時代からあるともいわれている行事で、その年の新米や新酒を神様へ捧げます。

旬の食材「りんご」

冬の食材 りんご

りんごの旬は品種によりますが、秋から冬です。

日本にりんごが来たのは、平安時代といわれています。はじめは「和りんご」という粒の小さなもので、鑑賞用でした。
現在栽培され食べているりんごは、明治時代に入って来たといわれている「西洋りんご」です。

1日1個のりんごで医者いらず」といわれるほど、りんごは栄養たっぷりです。

体内の塩分を排出してくれるカリウムや、胃腸の働きをよくしてくれるとされているクエン酸やりんご酸といった有機酸が含まれています。鉄分、食物繊維も含まれています。
また、りんごの皮には腸を整えてくれるといわれるペクチンや、活性酸素を抑える効果があるといわれるポリフェノールが含まれています。

皮を剥かずにそのまま食べたり、スムージーに入れたり、オーブンで丸ごと焼いて焼きりんごにしたりして、皮までいただくのがおすすめです。

りんごの選び方
香りがよく、しっかりと重みのあるもの、おしりのほうまで色が均一なものを選びましょう。

 

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはりんごで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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