【自然にそった暮らし】第二十九候「菖蒲華 あやめはなさく」夏至・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第二十九候「菖蒲華」ついて。
菖蒲華は、「あやめはなさく」と読みます。

二十四節気では「芒種」から「夏至」へと移りました。菖蒲華は、「夏至」の七十二候、次候です。
いまの6月26日~30日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「夏至(げし)」

夏至とは、「夏に至る」と書くように、これから夏の盛りへと向かっていくころです。1年でもっとも昼が長く、夜が短い時期です。
暑さは増していきますが、夏至の日を境に日照時間が冬に向かって少しずつ短くなっていきます。

冬至には、小豆かぼちゃを食べる、ゆず湯に入るなどの全国的な風習がありますが、夏至は地域によって異なります。関東では焼き餅、関西ではタコが食べられています。

七十二候「菖蒲華(あやめはなさく)」

菖蒲

新暦で6月26日~30日ころ。

菖蒲華とは、菖蒲(あやめ)が咲きはじめるころのこと。

菖蒲は「しょうぶ」とも「あやめ」とも読みます。
「いづれあやめかかきつばた」といわれるように、どちらも優れていて、選択に迷うことのたとえとして使われ、とても似た花です。あやめの花は網目模様になっているのが特徴です。

6月30日には夏越しの祓(なつごしのはらえ)という行事があり、1月から6月までの半年間の罪や穢れを、茅の輪くぐりをして祓い身を清めます。

旬の食材「みょうが」

みょうが

みょうがはシャキシャキした食感で、そうめんや冷ややっこの薬味にはかかせない食材ですね。通年販売されていますが、旬は6月から10月ころです。

食べられているのは、みょうがの花のつぼみのような部分です。地上に咲くのではなく、地下茎から直接出てきたつぼみが土から顔を出したところを収穫します。

みょうがのさわやかで独特な香りは、αピネンという精油成分です。これには発汗作用や食欲を増進させる効果があるといわれています。

みょうがにはビタミンB1も含まれています。あく抜きで水にさらす際は、長時間さらしてしてしまうとビタミンB1や辛味が流出してしまうので、短時間でおこなうのがポイントです。

保存する際はラップで包み、乾燥を避けて冷蔵庫の野菜室へ。香りが落ちてしまうので4~5日くらいで使いきりましょう。刻んで酢漬けにしたり、冷凍保存もできます。

 

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはみょうがで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

 

写真=pixabay, photo AC
文=板倉由佳

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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