【自然にそった暮らし】第十九候「蛙始鳴 かわずはじめてなく」立夏・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第十九候「蛙始鳴」について。
蛙始鳴は、「かわずはじめてなく」と読みます。

二十四節気では「穀雨」から「立夏」へと移りました。蛙始鳴は、「立夏」の最初の七十二候 初候です。
いまの5月5日~9日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「立夏(りっか)」

夏の始まり。立夏から季節は「夏」へ移ります。
立夏は春分と夏至のちょうど中間です。
爽やかな風が吹き、青々とした緑が広がり、過ごしやすい季節です。

七十二候「蛙始鳴 (かわずはじめてなく)」

新暦で5月5日~9日ころ。

蛙が元気に活動し鳴き始めるころ。オスの蛙がメスの蛙を呼んで鳴くことをいいます。
松尾芭蕉の俳句に、「古池や 蛙飛こむ 水の音」とあるように、蛙は「かわず」と呼ばれていました。

5月5日の「端午の節句」は*五節句の一種で菖蒲の節句とも呼ばれています。薬草である菖蒲湯に入ることで、こどもの無病息災を願ってきました。

 

※五節句とは、一年の五つの節句。
1月7日、人日(じんじつ)の節句。3月3日、上己(じょうみ)の節句。5月5日、端午の節句。7月7日、七夕の節句。9月9日、重陽(ちょうよう)の節句。

旬の食材「にんじん」

立夏の食材「人参」

にんじんはいつでもスーパーに並んでいる野菜のひとつですが、旬は4月~7月、11月~12月です。

にんじんの原産はアフガニスタンといわれており、そこから東西へわかれ、東へ伝わったのが東洋種、西へ伝わったのが西洋種です。日本で一般的によく見かけるオレンジ色のにんじんは西洋種の一種、金時にんじん(京にんじん)など赤色のにんじんが東洋種の一種です。

にんじんはβ‐カロテンをたっぷり含んでいます。植物中のオレンジ色の色素成分で、免疫力を高め、体内では必要に応じてビタミンAへと変換されます。

β‐カロテンは加熱調理することで体内での吸収率が高まるとされています。また、水に溶けにくい性質を持っているので、油と一緒に摂るのがよいです。

そして、β‐カロテンは皮に多く含まれているため、よく洗い皮ごと調理して食べるのがおすすめです。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはにんじんで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

(色について:今回からトップ画像の色も日本の夏の色「薄浅葱(うすあさぎ)」に衣替えしました。)

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

写真=pixabay, photoAC
文=板倉由佳

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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