【自然にそった暮らし】第二十四候「麦秋至 むぎのときいたる」小満・末候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第二十四候「麦秋至」について。
麦秋至は、「むぎのときいたる」と読みます。

二十四節気では「立夏」から「小満」へと移りました。麦秋至は、「小満」の最後の七十二候、末候です。
いまの5月31日~6月4日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「小満(しょうまん)」

小満とは、すべての生命が次第に成長し満ち満ちていくころのこと。
陽気がよくなり、太陽の日を浴びて、草花や木々、動物も虫も人も成長する季節です。

七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」

麦秋

新暦で5月31日~6月4日ころ。
麦が熟し黄金色になり、収穫するころ。

初夏なのに秋というと疑問に感じる方もいますよね。
麦秋は夏の季語になっています。「秋」には穀物や果物が成熟し収穫する時期という意味があります。麦は初夏に収穫の時期を迎えるので、麦にとっての秋ということで麦秋といわれています。

また、麦の収穫のころに吹く風を「麦嵐(むぎあらし)」といい、この時期に降る雨を「麦雨(ばくう)」といいます。

旬の食材「びわ」

びわのみ

びわの旬は5月~7月初旬です。
日本へは奈良時代に中国から伝わり、形が楽器の琵琶に似ていることからその名前がつけられたといわれています。

びわの実はβ-カロテンとβクリプトキサンチンを含んでおり、体内でビタミンAに変換されます。抗酸化作用があり、免疫力を高めてくれます。

また、カリウムを含んでおり、ナトリウムを排出する働きがあることから、むくみ解消にもよいとされています。

びわの木は大薬王樹と呼ばれ、古くから中医学、民間療法、アーユルヴェーダなどに用いられてきました。

びわの葉は咳を鎮め、痰を除き、体の不要な水分を取り除くとされており、漢方薬にも配合されています。また、葉を乾燥させたびわ茶は、免疫力を高めるといわれています。

びわは追熟しません。購入した際は早めに食べるようにしましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはびわで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay
文=板倉由佳

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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