【自然にそった暮らし】第三十四候「桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ」大暑・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第三十四候「桐始結花」について。
桐始結花は、「きりはじめてはなをむすぶ」と読みます。

二十四節気では「小暑」から「大暑」へと移りました。桐始結花は、「大暑」のはじめの七十二候、初候です。
いまの7月22日~26日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「大暑(たいしょ)」

大暑とは梅雨が明け夏のもっとも暑いころのことですが、実際の暑さのピークはもう少しあとになります。
夏の土用は、大暑の間中続きます。

七十二候「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」

桐の実

新暦で7月22日~26日ころ。
桐の花が、実を結びはじめるころ。

桐は初夏に紫色の花を咲かせ、大暑になるころに卵型の実を結びます。
桐の花は高い場所に上向きで咲くため、下から見上げても花が咲いていることになかなか気づきません。

実は3cmほどで、冬に実がパカッと開きます。種子には半透明の羽がついていて、風にのって遠くまで飛んでいきます。

旬の食材「きゅうり」

きゅうり

きゅうりは通年スーパーなどに並んでいますが、旬は6~9月ころです。

きゅうりはほとんどが水分でできているので、夏の水分補給になります。また、体を冷やしてくれる働きがあるといわれ、薬膳料理にも用いられる野菜です。

表皮にはβカロテンを含んでいて、免疫力を高めたり、美肌によいといわれています。
また、カリウムを含んでおり、むくみをとってくれます。その他、ビタミンK、ビタミンC、食物繊維も含まれています。

きゅうりを選ぶ際は、いぼがありチクチクしているもの、果肉がしっかりしているものを選びましょう。

栄養が流れてしまわないように、加熱したり、水にさらさずに、さっと洗って生で食べるのがおすすめです。

きゅうりは漬物としても馴染みが深いですね。
ぬか漬けにすると、ぬかの乳酸菌の働きできゅうりのカリウムやビタミンが増すといわれています。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはきゅうりで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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