【自然にそった暮らし】第二十候「蚯蚓出 みみずいずる」立夏・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第二十候「蚯蚓出」について。
蚯蚓出は、「みみずいずる」と読みます。

二十四節気では「穀雨」から「立夏」へと移りました。蚯蚓出は、「立夏」の次候です。
いまの5月10日~14日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「立夏(りっか)」

夏の始まりのこと。立夏から季節は「夏」へ移ります。
立夏は春分と夏至のちょうど中間です。
爽やかな風が吹き、青々とした緑が広がり、過ごしやすい季節です。

七十二候「蚯蚓出(みみずいずる)」

第二十候「蚯蚓出」

新暦で5月10日~14日ころ。

冬眠していたミミズが目を覚まし、土の中から出てきて活動し始めるころ。ミミズは「自然の鍬(くわ)」ともいわれ、枯葉や野菜の切れ端を食べ、フンをし、それが土を肥やし健康にしてくれます。

5月の第二日曜日は母の日です。
起源には諸説ありますが、アメリカで一人の女性が亡き母を追討するために、教会の参列者に白いカーネーションを配ったことがはじまりといわれています。

旬の食材「苺」

旬の食材「苺」

苺は12月頃~4月くらいに店頭に並びますが、旬は5~6月です。
また、栽培上はフルーツではなく野菜です。

苺の実はどこだかご存じですか?いつも食べている赤い部分と答える方が多いと思います。実は赤い部分は花托(かたく)もしくは花床(かしょう)といい、表面についているツブツブの部分が実です。このツブツブは痩果(そうか)といい、この中に種が入っています。

苺にはビタミンCがとても多く含まれています。一日10粒食べたらビタミンCをたくさん摂れて、風邪知らずといわれています。

ヘタを取ってから洗ってしまうとビタミンCが流れてしまうので、ヘタはついたままで洗うとよいです。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは苺で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.


写真=pixabay
文=板倉由佳

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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