【自然にそった暮らし】第五十九候「朔風払葉 きたかぜこのはをはらう」小雪・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第五十九候「朔風払葉」について。
朔風払葉は、「きたかぜこのはをはらう」と読みます。

七十二候は小雪の初候「虹蔵不見」から次候「朔風払葉」へ移りました。
いまの11月27日~12月1日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「小雪(しょうせつ)」

小雪とは、寒さが進み、わずかながら雪が降りはじめるころです。
小春日和の暖かい日もありますが、冬到来の時期です。

七十二候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」

朔風払葉「秋空」

新暦で11月27日~12月1日ころ。

朔風払葉とは、強い北風が吹いて、紅葉した木々の葉を吹き飛ばすころです。

朔風とは北風、木枯らしのことです。
木枯らしとは、日本の太平洋側の地域で秋の終わりころから冬のはじめころに吹く、西高東低の気圧配置の時に吹く8メートル以上の風です。
その年の最初の木枯らしを「木枯らし1号」といいます。

旬の食材「白菜」

冬野菜「白菜」

白菜の旬は11月から2月。

冬の鍋には欠かせない白菜。煮込むと、とろっとして甘味がでておいしいですね。
白菜は豆腐、大根と並んで免疫力を高めてくれる白い食材として「冬の養生三宝」とよばれています。これは中国から伝わった薬膳の教えから来ているといわれています。

白菜はそのほとんどが水分ですが、カリウムやカルシウム、ビタミン類がバランスよく含まれている食材です。量は多くありませんが、さまざまなアミノ酸も含まれています。

白菜の選び方
しっかりと重みがあり、上の葉が閉じているものを選びましょう。カットした白菜を購入する際は断面が平らなものを選びましょう。白菜はカットしても成長するため、断面が膨らんでいるものはカットしてから時間が経っているものということになります。

白菜は立てて冷蔵庫の野菜室で保存がよいです。またカットした白菜はラップでしっかりと包み早めに食べきりましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは白菜で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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