【自然にそった暮らし】第二十五候「蟷螂生 かまきりしょうず」芒種・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第二十五候「蟷螂生」について。
蟷螂生は、「かまきりしょうず」と読みます。

二十四節気では「小満」から「芒種」へと移りました。蟷螂生は、「芒種」のはじめの七十二候、初候です。
いまの6月5日~9日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」

芒種とは、稲や麦、芒(のぎ)のある穀物の種を蒔くころのこと。芒(のぎ)とは、稲や麦の穂先にある針状の突起のことです。
このころから雨の降る日が増えていきます。

七十二候「蟷螂生(かまきりしょうず)」

蟷螂生(かまきりしょうず)

新暦で6月5日~9日ころ。

かまきりが卵から幼虫へ孵化するころ。
かまきりは稲や野菜には手をつけず、害虫を捕まえて食べてくれます。昔から作物を食べてしまう害虫から守ってくれる存在でした。

またこの時期には「稽古はじめ」という言葉があります。伝統芸能の世界では、子どもに習い事をさせるとき、六歳の6月6日からはじめると上手になるといわれています。

旬の食材「らっきょう」

らっきょう

らっきょうは平安時代に中国から伝わったといわれています。はじめは薬用として使用され、江戸時代ころから食べはじめられました。
旬は初夏から夏です。

らっきょう特有の辛味や匂いは、硫化アリルの一種アリシンによるものです。アリシンには食欲増進作用や、ビタミンB1の吸収を助けてくれます。抗酸化力、殺菌力もあり、風邪予防にもおすすめです。また、らっきょうには食物繊維が豊富に含まれています。

らっきょうを購入する際は、鱗茎(りんけい)という土に埋まっている部分がふっくらしていて、切り口から芽が出ていないものを選ぶとよいです。

らっきょうは成長が早く、すぐに芽が出てきてしまうので、購入後は新鮮なうちに塩漬け、甘酢漬け、醤油漬けなどにしましょう。生で食べる場合は、乾燥しないようにし冷蔵庫で保存しましょう。

らっきょうの天ぷらや、甘酢漬けにしたらっきょうで作るタルタルソースもおすすめです。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはらっきょうで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay
文=板倉由佳

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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