【自然にそった暮らし】第二十七候「梅子黄 うめのみきばむ」芒種・末候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第二十七候「梅子黄」について。
梅子黄は、「うめのみきばむ」と読みます。

二十四節気では「小満」から「芒種」へと移りました。梅子黄は、「芒種」の最後の七十二候、末候です。
いまの6月16日~20日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」

芒種とは、稲や麦、芒(のぎ)のある穀物の種を蒔くころのこと。
芒(のぎ)とは、稲や麦の穂先にある針状の突起のことです。
このころから雨の降る日が増えていきます。

七十二候「梅子黄(うめのみきばむ)」

梅子黄(雨の日の写真)

新暦で6月16日~20日ころ。
梅雨になり、梅の実が熟して黄色くなるころ。

栗の花は5月下旬から6月に咲き、6月中旬から下旬にかけて花が落ちます。このころに梅雨入りするため、「栗花落(ついり、つゆり)」ともいわれています。

6月の第三日曜日は父の日です。
アメリカの女性が「母の日のように父に感謝する日を」と提唱し、はじまったといわれています。

旬の食材「梅」

梅の実

梅の旬は5月下旬から6月です。

梅の木は中国原産で、1500年前ころに「烏梅(うばい)」として日本に伝わったといわれています。烏梅とは半熟の梅の実を燻製にしたもので、生薬として用いられていました。現在でも漢方薬として利用されています。

また、紅花の染色の「媒染剤(ばいせんざい)」(繊維に色を定着させる薬剤)としても使われています。

梅の酸っぱさは有機酸によるものです。梅の有機酸は主にクエン酸で、疲労回復によいといわれています。
また、梅は代表的なアルカリ性食品で、食生活の偏りなどで酸性になりがちな体を中和してくれます。

カリッとした梅干しを漬ける際には青梅を、梅酒や甘露煮、梅シロップには黄緑色の梅を、やわらかい梅干し、ジャムには完熟梅がおすすめです。

梅は斑点のないもの、果実がふっくらしていて丸みのあるもの、果皮にハリがあるものを選びましょう。

Eat Act Tokyoでもいくつか梅仕事のレシピをご紹介していますので、参考ください。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

 

写真=著者撮影, pixabay
文=板倉由佳

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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