【自然にそった暮らし】第六十一候「閉寒成冬 そらさむくふゆとなる」大雪・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第六十一候「閉寒成冬」について。
閉寒成冬は、「そらさむくふゆとなる」と読みます。

二十四節気では「小雪」から「大雪」へと移りました。閉寒成冬は、「大雪」のはじめの七十二候、初候です。
いまの12月7日~10日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「大雪(たいせつ)」

大雪とは、真冬が訪れ、まさに大雪が降り積もるころのことです。
北国では、降り積もった雪が春まで溶けずに残る「根雪(ねゆき)」となる雪が降ってきます。

七十二候「閉寒成冬(そらさむくふゆとなる)」

大雪 初候 「閉寒成冬」

新暦で12月7日~10日ころ。

閉寒成冬とは、空をふさぐように垂れこめた灰色の雲が広がるころのことです。
雪雲が広がり灰色におおわれた空を「雪曇(ゆきぐもり)」といいます。

12月8日は針供養の日です。縫い物が上手くなりますようにと祈ったり、錆びたり、折れたり、曲がったりした針を労い、やわらかいこんにゃくや豆腐に刺して神社に収めます。地域によっては2月8日に行うところもあります。

旬の食材「大根」

閉寒成冬 旬の食材

大根の旬は晩秋から初冬です。

大根は煮物やおでんに入れると味がしみ込んでとてもおいしいですね。また漬物にしたり、薬味にしたり、さまざまな料理と合う食材です。

大根の根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜になります。

根の部分には酵素の一種であるアミラーゼが含まれています。でんぷんを分解する働きがあるといわれています。その他にもジアスターゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、オキシダーゼなどの酵素も含まれています。酵素は熱に弱いため、これらを摂るには大根おろしやサラダなど、生で食べるのがよいです。

葉の部分には、免疫力を高める効果があるといわれているβ-カロテンやビタミンCが含まれています。また、カルシウム、カリウム、葉酸なども含まれているので、大根の葉も調理して食べるのがおすすめです。

大根の選び方
持った時にずっしりと重く、白くてハリとツヤがあるものを選びましょう。葉がついている場合は、葉が鮮やかな緑で、シャキッとしているものがよいです。
カットされている大根を購入する際は、断面が白く、きめが細かくみずみずしいもの、すがないものを選びましょう。

 

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは大根で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。


参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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