【自然にそった暮らし】第十四候「鴻雁北 こうがんかえる」清明・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第十四候「鴻雁北」について。
鴻雁北は、「こうがんかえる」と読みます。

七十二候は清明の初候「玄鳥至」から次候「鴻雁北」へ移りました。
いまの4月9日~13日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「清明(せいめい)」

すべてのものが、清らかに明るく美しく、生き生きとするころです。さまざまな花が咲き、鳥がさえずる季節です。

七十二候「鴻雁北(こうがんかえる)」

14候 鴻雁北

新暦で4月9日~13日ころ。

鴻鴈北とは、秋に飛来し、寒い冬の間を日本で過ごしていた鴈が、暖かくなってきた日本から北へ帰っていくころのことです。夏場はシベリアや北アメリカで過ごし、秋にまた日本へ渡ってきます。

「寒露」の初候「鴻鴈来(こうがんきたる)」)と対になっている候です。

この時期、キリスト教ではイースター(キリストの復活祭)を祝う習慣があります。イースターは、春分を過ぎてから最初に訪れる満月の次の日曜日とされています。家族でごちそうを楽しんだり、イースターエッグにちなんで卵料理を食べるのが一般的です。

旬の食材「たらのめ」

清明の食材 タラの芽

たらのめの旬は4~6月上旬です。
春になるとよく見かける山菜のひとつですね。たらのめは、たらの木の新芽です。
独特の苦みと香りが特徴です。おひたしや、天ぷらでいただくとおいしいですね。

たらのめは、造血作用や血行改善の効果が期待できるといわれる葉酸が豊富です。また、むくみ予防、解消によいとされるカリウムも含んでいます。
さらに、たらのめの苦みは「エラトサイド」という成分によるもので、急な血糖値の上昇を緩やかにし、抗酸化作用も期待できるといわれています。

たらのめの選び方
穂先が鮮やかな緑色のもの、表面がみずみずしいもの、あまり大きくなりすぎていないものを選びましょう。

たらのめはあまり日持ちしない食材なので、なるべく早く食べましょう。保存する際は新聞紙などに包み、ビニール袋などに入れて野菜室へいれましょう。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはたらのめで何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay,photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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