【自然にそった暮らし】第三十一候「温風至 あつかぜいたる」小暑・初候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第三十一候「温風至」ついて。
温風至は、「あつかぜいたる」と読みます。

二十四節気では「夏至」から「小暑」へと移りました。温風至は、「小暑」の七十二候、はじめの初候です。
いまの7月7日~11日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「小暑(しょうしょ)」

小暑とは、梅雨明けが近づき、暑さがどんどん増すころ。

小暑から立秋の前日までが、暑中見舞いを出す時期になります。まだ雨の日が続いている場合は、梅雨明けしてから出すのが良いようです。

七十二候「温風至 (あつかぜいたる)」

七夕

新暦で7月7日~11日ころ。

温風至は、夏の暑い風が吹きはじめるころ。このころに吹く南風を、「白南風(しろはえ)」といいます。
梅雨明けころは雷雲が発生しやすく、突然雷雨や突風が吹くこともあります。

7月7日は七夕です。
こと座の1等星ベガが織姫、わし座の1等星アルタイルが彦星です。
7月7日に鵲(カササギ)が天の川に羽を広げて橋をかけてくれ、二人は会えるといわれています。この橋は、はくちょう座の羽の部分です。こと座のベガとわし座のアルタイル、はくちょう座のしっぽのところにある1等星デネブの作る三角形を、夏の大三角とよびます。

旬の食材「沖縄の夏野菜」

ゴーヤー

沖縄の夏野菜は夏の暑さに負けない体づくりに欠かせません。
今回は沖縄でよく食べられている夏野菜を3つご紹介します。

●ゴーヤー
ゴーヤーの苦みはモモルデシンという成分によるもので、食欲が増進するといわれています。色が濃いと苦みが強い傾向にあるようです。
白いワタの方に実よりも多くのビタミンCが含まれています。

とうがん
とうがんは「冬瓜」と書きますが、夏野菜です。
貯蔵性が高い野菜なので、丸いままのものは冷暗所で数か月保存ができます。水から下茹でし、調理します。

●へちま
沖縄ではナーベラーと呼ばれています。
水溶性、不水溶性の食物繊維両方を含んでおり、お腹の調子を整えてくれます。
へちまはたわしや化粧水として用いられるイメージも強いですが、味噌煮やスープ、天ぷらにしてもおいしいです。

ご紹介した3つの夏野菜は、ビタミンC、カリウムを含み、低カロリーです。食欲がない、疲れが取れない、肌荒れが気になるというときにおすすめの食材です。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは沖縄の夏野菜で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=photoAC
文=板倉由佳

 

Eat Act Tokyo編集部

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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