【自然にそった暮らし】第五十候「菊花開 きくのはなひらく」寒露・次候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第五十候「菊花開」について。
菊花開は、「きくのはなひらく」と読みます。

七十二候は寒露の初候「鴻鴈来」から次候「菊花開」へと移りました。
いまの10月13日~17日ころになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「寒露(かんろ)」

寒露とは、露が冷たく感じられ、朝晩の冷えが増すころです。

秋の夕暮れを表現している、「釣瓶落とし(つるべおとし)」という言葉があります。日が傾きはじめると、空が茜色に染まり、あっという間に日が落ちる様子を表しています。秋の季語にもなっています。

七十二候「菊花開(きくのはなひらく)」

「菊」寒露季節の花

新暦で10月13日~17日ころ。

菊花開とは菊の花が咲き、見ごろを迎えるころです。

このころにあざやかな青空が広がり晴れ渡った様子を「菊晴れ(きくばれ)」といいます。

中国では菊は仙人の近くに咲く花とされていたそうで、無病息災、不老長寿の象徴として重陽の節句にも用いられる花です。
また重陽の節句に摘んだ菊の花を、干して乾燥させたものを詰め物にして作った枕を「菊枕(きくまくら)」といいます。昔から菊の香り漂う菊枕は安眠によいとされてきたそうです。

旬の食材「栗」

秋の食材「栗」

栗の旬は9月~10月です。
栗は古来より身近な食べ物で、日本では縄文時代から食べられていたとされています。

栗には糖質を分解しエネルギーとして消費するために必要なビタミンB1を多く含みます。食物繊維やカリウムも含んでいます。
また、ビタミンCも豊富です。一般的にはビタミンCは熱に弱いという性質があります。ですが、栗に含まれるビタミンCはでんぷんに包まれているので、加熱しても壊れにくいので、ビタミンCをしっかり摂取することができます。

 

栗の選び方:
ふっくらと丸みがあり、しっかり重みのあるもの、鬼皮が硬くハリ、ツヤがあるものを選びましょう。

生の栗はとても乾燥しやすく、虫食いの可能性もあるので、新聞紙などで包みポリ袋などに入れ、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
収穫後すぐ調理するより、0度に近いところで3~4日冷蔵保存で寝かせてから調理して食べると甘味が増します。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんは栗で何を作りますか?

「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

写真=pixabay, photoAC
文=板倉由佳

 

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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