【自然にそった暮らし】第六候「草木萌動 そうもくめばえいずる」雨水・末候

今回は、自然にそった暮らし、七十二候の第六候「草木萌動」について。
草木萌動は、「そうもくめばえいずる」と読みます。

二十四節気では「立春」から「雨水」へと移りました。草木萌動は、雨水の最後の七十二候「末候」です。
いまの3月1日~4日ころまでになります。

七十二候は、自然に寄り添う暮らし方の知恵を紹介してくれています。
そのなかでも、EATでは旬の食材についてご紹介しています。自然にそった食べ方の参考にしていただけると嬉しいです。

二十四節気「雨水(うすい)」

雨水とは、降る雪が雨に変わり山の雪、氷が解けだすころのことをいいます。
昔から農耕の準備をはじめるころとされています。

七十二候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」

草木萌動 木の芽

新暦で3月1日~4日ころ。
木々の芽がぷっくらと膨らみ、あちこちで萌黄色に色づく草木の芽を見かけます。日差しも日に日に長くなり、あたたかな光に変わり、確実に春の兆しを感じます。たくさんの新しい命が生まるこの頃は、心も前向きに明るくなり、なにか新しい物事を始めたくなる、そんな気持ちが生まれやすい時期ですね。

また、この頃に降る雨を「木の芽起こし」と呼びます。草木の芽が膨らむ(成長を)のを助けるように降ることからそう呼ばれます。植物にはとても大切な雨で、ひと雨降るごとに春を感じます。

旬の食材「なばな」

菜の花

なばな(菜花)は春を代表する植物、お野菜。
葉はやわらかく鮮やかな緑色で少し苦味があり、春を感じる旬の食材です。

花が咲くまえのつぼみには、ビタミンCや鉄分、カルシウムなど豊富な栄養が含まれています。

なばな

【おすすめの食べ方、調理法】

さっと茹でて冷水にさらし色止めし、おひたしや和え物、サラダにとして。ちらし寿司の具にもおすすめですね。
パスタにしたり、にんにくと炒めたりすると、苦味も気にならず子どもたちでもおいしくいただけます。

なばなをよく見かけるころはちょうど雛祭りの時期。ちらし寿司のほかにも、ハマグリのすまし汁にもぴったりですね。

なばなに含まれる栄養成分には、免疫力を高める作用が期待できます。季節の変わり目にいただく食材として最適です。

なばなに含まれる栄養素としては、ビタミンC含有量は野菜の中でもトップクラスです。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)でもご紹介した「からし菜」と同じく、アブラナ科の植物に含まれる辛み、苦味成分「イソチオシアネート」には強い抗酸化作用があります。

旬の食材は栄養価も高く、一番おいしいとき!
皆さんはなばなで何を作りますか?
「身土不二」暮らす土地の旬の食材をたくさんいただきたいですね!!

 

【七十二候とは】
日本には、一年を4つに分けた「春夏秋冬」のほかに、一年を24等分し季節を表す「二十四節気」、さらに細かく一年を72等分した「七十二候」という暦があります。
七十二候は、四季折々のできごとをそのまま名前にしていて、5日ごとに新しい季節に移ります。
日本人は昔から、七十二候を田植えや稲刈りなど農耕の目安にし、節分やお彼岸、土用など季節の節目を知る暦として使っています。今では私たちの暮らしの中に溶け込み、馴染み深いものも少なくありません。また、七十二候では、植物や生き物たち、旬の食材などが紹介され、こまやかな季節の移ろいを感じるとることができます。
気候変動によって気候の変化も大きい現代には、少しずれているところもあるかもしれませんが、自然に寄り添う暮らしを思い出させてくれる知恵がいっぱいつまっています。

 

参考:白井明大・有賀一広(2020)『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』角川書店.

 

EAT

Eat Act Tokyo 編集部 I つくる喜び、たべる楽しさ『自然にそった食べ方、暮らし方』をテーマに季節の食材を使ったレシピや心地よい食べ方を発信。私たちにも、地球にも、やさしい食べ方や暮らし方をご紹介しています。

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