胡椒について豆知識
「スパイスの王様」胡椒は、もっとも広く活用されているスパイスの1つ。
胡椒についての豆知識もご参考ください。
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胡椒の歴史と原産は?
その昔、胡椒は金と同等に扱われていたというのは有名です。
長い間、スパイス貿易の主役となり、古くは古代ローマやギリシャ時代から高値で取引され、とても貴重なものでした。
原産地は、南インドマラバル海岸の熱帯雨林で、小さな粒状の実がぶどうのように連なって収穫されます。
胡椒には黒、白、グリーン、ピンクとありますが、実はどれも同じ実。時期を変えて収穫することでそれぞれの胡椒になります。ちなみに、未熟な実が黒胡椒になるそうです。
胡椒の香りと味
爽やかな香りとピリッとした辛さがクセになる胡椒。
黒胡椒のほうが白胡椒よりも辛味は弱めです。グリーンは、白よりも辛味は強くなく爽やかです。ピンクは辛さよりも香りが際立っています。
料理
爽やかな辛みが特徴でクセはあまりないので、いろんな料理・食材と相性がいいです。
そのため、世界中で基本的なスパイスとして使われています。
ピクルスなどの保存食作りに、その他のスパイスと一緒に使ったり、スープのお出しにホールのものを使用したり、お肉やお魚などさまざまな食材とと合わせてご活用ください。
胡椒の薬効
生薬として使われているものには、薬としてだけでなく普段、食材やスパイスとして活用されているものも多くあります。
胡椒もその1つ。昔は、薬としての役割も果たしていました。
胡椒には辛味と芳香があり、食欲増進・消臭・殺菌・防腐効果などがあり古くから世界中で使われています。
日本では,薬用としては江戸時代に民間的に,「胡椒を虫歯につめる」「喘息に内服する」「小便不通に臍の下方に貼る」「鰹や鼈の中毒に内服する」「果物に中った場合に内服する」「毒虫や毒蛇に咬まれたときに粉をつける」などして利用されていました。また『和漢三才図会』には,「鼻孔に異物が入ったときに,胡椒によりくしゃみをすることで,異物を取り出す」という,ユニークな利用方法も紹介されています。
と、株式会社ウチダ和漢薬さんでご紹介されています。
胡椒は、お腹の張りに使われたり、利尿効果もあるそうです。
日本では生の胡椒を見かける機会は少ないですが、見かけたらぜひ手に取って、毎日のごはんに取り入れてみてくださいね!
参考:SPICES スパイス完全ガイド 最新版